HOME > 部会報告 > 教育研修部会 > オブジェクト指向設計講座 ~ 設計・プログラミングの実践的なスキルを身につける ~

オブジェクト指向設計講座 ~ 設計・プログラミングの実践的なスキルを身につける ~

投稿日:2025年10月17日 金曜日

オブジェクト指向設計講座 ~ 設計・プログラミングの実践的なスキルを身につける ~

オブジェクト指向設計講座 ~ 設計・プログラミングの実践的なスキルを身につける ~

オブジェクト指向設計講座 ~ 設計・プログラミングの実践的なスキルを身につける ~

開催概要
  • 実施日時:8月7日(木)〜8日(金)、9月18日(木)〜19日(金) 延べ4日間
  • 実施場所:静岡大学 静岡キャンパス
報告等

今回は19名という過去最多の受講者を迎え、4日間熱心な授業が繰り広げられました。
その結果、本講座「オブジェクト指向講座」に関するアンケート回答から、次の通り、全体として高い評価が得られたことが確認されました。
数値評価の平均値では、「講義内容は興味深かった」4.53、「講師の声は聞き取りやすかった」4.65、「講師の講座運営は適切だった」4.51、「プログラム運営者の運営は適切だった」4.57といずれも高く、総合満足度も4.39と非常に良好であった。講義内容、進行、運営環境のすべてにおいて高い水準が維持されており、受講者の学習意欲を喚起する効果的な講座であったといえる。一方で、「講義の内容を理解することができた」3.61、「講義のスピード」3.30、「講義の難易度」3.70と、理解度や進行テンポに関する項目で若干の課題が見られた。
これは、受講者の知識レベルや経験の差による影響が大きく、特にプログラミング経験やオブジェクト指向の基礎理解に個人差があったと推察される。
それでも自由記述欄には、「専門的な内容で難しかったが、丁寧な説明で理解が深まった」「インタフェースの扱い方が理解できた」「設計の貧弱さが全体に与える影響を学んだ」といった意見が多く見られ、講義の学習効果は十分に発揮されていた。
受講者の自由記述を分析すると、講座が単なる知識伝達ではなく、実践的な設計思想の理解促進に寄与していたことがわかる。
「これまで曖昧だったオブジェクト指向設計の考え方が整理できた」「開発初期段階で考えるべき視点を学んだ」「具体的な設計事例が印象に残った」など、内容に対する肯定的な意見が多数寄せられた。
また、「講師の説明が丁寧で分かりやすかった」「質問に親身に答えてくれた」「講座全体の雰囲気が良かった」といった講師への信頼や感謝の声も多く、講師陣の熱意と講座構成の的確さが高く評価されている。
一部の受講者からは、「スピードがやや速かった」「もう少し演習の時間が欲しい」「より多くの事例を紹介してほしい」といった改善提案も寄せられた。
これらは講座への不満というより、より深く学びたいという前向きな要望であり、受講者の関心と学習意欲の高さを示している。
したがって、次回以降の講座では、レベル別の補足教材の提供や実践演習の拡充を通じて、理解度の底上げを図ることが望まれる。
以上、総合的にみて、本講座は受講者に対し、オブジェクト指向設計の理論と実践の両面を体系的に理解させ、開発思考の基盤を形成する大きな成果を上げることができました。
今後も、現場実装への応用や他分野との連携を見据えた発展的なカリキュラム構築を進めることで、本講座が継続的に教育的価値を発揮し、次世代のエンジニア育成に貢献していくことが期待されます。